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　あっという間に、2005年も10日過ぎた。
　年が明けて1週間とちょっと、どんな毎日を過ごしていたかというと、取り立てて
　大きく変わりはなく、御岳山に登ったり、仕事をしたり、お稽古をしたり、
　新年会に行ったりしていた。


　結局、普通に見える毎日の積み重ねが続き、そこからしかどんな結果もうまれ
　はしない。それは私のような凡人でも、イチローでも、小泉総理でもみんな
　同じだ。


　毎日毎日完璧に思い通りすごせるはずもないが、1日を丁寧に過ごすことは
　できるかもしれない。
　丁寧に過ごす、というのは、自分の思いに沿った過ごし方をするという感じ
　だろうか。人にふりまわされたり、無駄にいろいろ詰め込んだり、待ちぼうけ
　をしながら1日終わってしまったり、そんな過ごし方はしたくない。


　ちょっとした仕事をするのにも、隣の人に挨拶するにも、朝ごはんを食べる
　にしても、心遣いのある人でありたい。そしてそれはわざとらしくではなく
　気がつかないくらい自然であるようにしたい。


　もう失ったものを探したり、追ったりしなくてもいいと思えるようになった。
　それよりも、今日1日を丁寧に過ごすことが、知らぬ間に充実した1年につな
　がるような、そんな人生を作っていきたいと思っている。

【編集者の２行】
　わりとマイブームなのが、お汁粉。粒あんがマスト。栗が入っているとなお
　うれしく、缶でもいいです。