毎日が本番

ライフログ

 御岳山は、都心から西へ約40キロのところにある、国立公園だ。
 まだまだ正月ボケ中の3日、フリー行者のKさんとともに、御岳山へ向かった。


 大晦日に降った雪がみごとに積もり、中央線を一駅進むごとに、雪国へ近づいて
 いくのが明らかにわかる。
 登山用の装備を何も持っていない私は、近所に散歩に行くのとほとんど変わら
 ない格好でケーブルカーを降り立ち、ちょっとヤバイかもと思いつつも、とりあ
 えず、Kさんの後について、御岳神社に向かった。


 今日は「サムエ(漢字わからず)」に登山靴にリュックサックという意気な姿で
 いつも通り、ほら貝を吹きながら余裕で歩くKさん。まずは御岳神社で奉納だ。
 「行きますか」といきなり声をかけられ、なんだっけ、と思っているといきなり
 般若心経を唱えだす。私は暗記していないので、とりあえずあまりキョロキョロ
 しないようにしながら手をあわせる。


 「神様、。。。。。。。今年もどうぞよろしくお願いします。。。。。」


 神社を後にし、雪深い奥の院は諦め、綾広の滝へ向かう。滝へ向かう途中の
 道も私にとっては十分雪深く、アイゼンを片方かりて、Kさんの指導どおり、
 こけないように気をつけて歩く。
 まあ、ちょっとすべってきゃーっと楽しかったりもするのだが、正月そうそう
 崖から落っこちるわけにもいかないので、それなりに必死で歩く。


 綾広の滝でまたほら貝を吹いてもらい、「ロックガーデン」なる場所を通るが
 どれが岩なのか、雪景色ではちっともわからない。天狗岩くらいになると流石
 にわかるが。


 なんとかひととおり歩き回り、Kさんと行者仲間がよく行くという宿を訪れる。
 「いやあ、よくいらしてくださいました。ご奉納ください。」ものすごい歓迎
 だ。甘酒、お雑煮、おせち料理をご馳走になり、風呂は遠慮したものの、
 関係ない私まで、こってりと接待されてしまった。ほら貝をふけるという
 ことは、いま時すごいことなのだ。
 
 新年早々、かなりヘビーな1日だったが、透き通るような空気、真っ白な雪、
 どこまでも続く青空、力強い太陽は、2005年を元気に生きるためのエネルギー
 をくれた。
 きっと今年も大丈夫。東京の大自然に囲まれ、私の2005年がはじまった。



【編集者の2行】
 「ジョブウェブおすすめキャリア情報」は今週はお休みいたします。
 来週以降をお楽しみに!