国立の駅に降り立ち、大学通りを歩き始めると、渋谷とは空気の温度が違うことに
気がつく。そして、タイムスリップしたような気持ちにかられる。
国立には、ちょっと秘密にしたいようなカフェや、レストランがひっそりとあると
ころが
魅力な街だ。学生時代は、うっかり体育会になど入ってしまったため、そんな国立散歩
を満喫できなかったため、社会人になってからも、ごくたまに、どうしても行きた
くなる。
2年ほど前の、たしか5月、国立に行きたい気持ちが高まり、こういう散歩がきっと
好きだろうな、と思う人を誘ってでかけてみた。
大学通りは、昔通りまっすぐで、ゼミの帰りに寄った、おそろしい量のまずいパスタを
出すカフェも、そのままで、このまま学生に戻っても、そんなに不自然ではないような
気さえした。新しいお店もできていて、ワクワクしながら、ひたすら歩いた。
でも、何かがどうしても違っていた。当時、仕事に心底入れ込んでいた私は、あんなに
ゆっくり散歩したかった国立を、存分に満喫できなかった。将来に対する不安とか、
希望とか、夢とか、そういうものをもっともっとピュアな気持ちで感じていたあの
頃とは
決定的に何かが違うのだ。
やりたいことをみつけ、一生懸命計画を立て、努力して、結果を出して、、、そうして
得たことは、沢山ある。なのに、どうして私は、何かが損なわれてしまったという感じ
がして、ならなかったのだろう。
それでもまた、私はきっと国立を訪れるのだろう。
【今日のマウイ】
マウイの新聞のトップ記事に、「今年もネズミの季節がやってきた」とあった。
みんな、一目散にスーパーへ行き、マウストラップ(ゴキブリホイホイのねずみ版)を
買いだめしている。うちの庭でも、ローマトマトが早速被害にあいました。。。。
でも、マウイのネズミはちっちゃくって、かわいいんです。誰にも言える雰囲気で
はないけど。