あの「セプテンバーイレブン」から、ちょうど2年たった。
あの時のことを、みんなどのように覚えているのだろう。
あの時のことがなかったら、世界は今と、どういう風に違っているのだろう。
しかし、あのことが起こったのは事実で、今の私たちは、「セプテンバーイレブン」
以降の世界を生きている。
尾山台の駅までの道の途中に、大平農園というところがある。
ちょうどいつもここを通るとき、「セプテンバーイレブン」が起こらなかった
パラレルワールドは、今頃どんな感じで進行しているのだろうと思いが
巡る。
私は、全く違う人生を歩いているのだろう。
大平農園の横を通ることなどありえないかもしれない。
「セプテンバーイレブン」で、人は何を失い、人は何を得たのだろう。
あるいは、本質は何も変わらないのかもしれない。
失うこと、得ること、変わらないことには、何の意味があるのだろう。
何が起こっても、何を失っても、まだ生きている限りは、大平農園から
流れてくる澄んだ空気のように、よどみなく精進して日々を過ごして
いきたい。
【編集者の2行】
つい先日まで3人暮らしだったのですが、今はふたり暮らしです。家が広い。。。
でも、ひとりでなくてよかったと、今は特にしみじみ思います。