週末、砧公園に行った。
毎年、同じ桜の樹のふもとで、同じ仲間でお花見をするイベントに、ゲスト参加
させてもらった。見知らぬ私も、ほのぼのと宴席に加わり、まるで毎年この桜を
見ているかのような顔で、桜をみあげた。
「おととしは雪がふったよねえ。。。」「あまりの寒さに、立ったままワインを
飲んだよね」
ああ、そんなこともあったなあ。私はそのとき、佃でみぞれが桜の花びらを散ら
す様子を、しみじみと眺めていたことを思い出した。
砧公園の桜に飽き足らず、夜は千鳥ケ淵へ行った。この前、ここに来たのは、た
しか7年前。
「こんなにキレイだったっけ」
と思った。年々、ライトアップがバージョンアップしているそうだ。対岸の桜が
水面に映るさまは、幻想的だった。
桜が毎年咲く国に生まれてよかった。桜が毎年咲く喜びを感じることができでよ
かった。
桜の空気をいっぱい吸い込んだ。何度も何度も。
何年か後で、今年の桜をどんな気持ちで思い出すのだろう。
今の私より、成長した私であるように、小さいことからひとつひとつがんばろう
って、今年の桜にそっと誓った。
【今日のマウイ】
マウイには、桜が咲いていないことだけはたしか。