うちの大家さんは最近検索に凝っている。
「○△さんの隣の隣の空家がついに売れて、表札に◇△○子ってあったから
ホームページに入れてみたの。そしたら離婚専門の弁護士さんで、テレビ
にもよく出てる人だったのよ。」
へぇぇ。。表札もうっかり出せないよな。。。
「この間ね、そこの道を入ったところに救急車が来てたから、△×さんとこの
お婆ちゃん、大丈夫かしら、って思ってたのよ。そしたら翌日、知らない車
が止まってて、何の気なしにその車に書いてあった会社名をまたホームページ
に入れたら、なんと、葬儀屋さんだったのよ!!」
なんと、車のボディにペイントされている社名まで検索するとは、、。
かなりいろいろ検索しているに違いない。
しかも、検索するということを「ホームページに入れる」と表現するところが
ますますツワモノだ。
個人情報保護というが、うっかりしていると、なんでもかんでも検索されて
しまって、自分の素性が知らない人にわかってしまうような世の中になった
ようだ。たとえそこに悪意がないとしても。
便利と危険は二律背反だ。人間が創り出した技術で、自分が破滅しないよう
気をつけて暮らそうとひさしぶりに思った。
【編集者の2行】
ついに起訴となった。5年後には、どういう風にこの事件を思い出すの
だろう。そしてトリノはさえない。