毎日が本番

ライフログ

帰国

無事、帰国。AM5:40羽田着。
東京の空気は、なんか懐かしいというか、ほっとするというか。パリはホコリっぽかった。
4月とは思えない寒さで、パリと変わらず。

はじめてのフランス遠征は、ほぼ毎日稽古。
朝からごはんと味噌汁を食べて、昼はだいたい外で食べて夜は自炊。
仕事がないだけの、いつもと同じ生活。

よく、友達と旅行に行くと、仲がよくても喧嘩するとかいうけれど、それを超えた?家族旅行のような感じだった。
先輩方には大変お世話になりました。ひとりずつ、違う方向へ帰宅していき、さみしくなってしまった。

一生の大きな大きな思い出になった。
若いときは平気で行っていた海外、暮らしていた海外を封印して、代々木で暮らして9年。
日本人として、杖さえあれば、どうとでもなる、という自信にまでは到達しなかったけれど、少なくとも、自分は何者であり、今どういう状態である、ということを認識しながら海外に行くことはできた。
無理に適合する必要もなく、過去の自分が培ってきたものもちゃんと身につけたまま今の自分のままでいる、ということを受け入れられた。
ハワイに移り住む前の自分をすべて捨てて、新しい自分でがんばろう、と思ったことも、ハワイから帰ってきて、また新しい自分としてひとつひとつ積み上げてきたことも、すべて今の自分の基となっていることがわかった。
そして、それは、それだけのことで、こだわりすぎることもないのだとわかった。

毎日、毎日の本番を積み重ねた私が、フランスに遠征稽古に行って、代々木に帰ってきた、ということを普通にできたことが、うまく言えないけれど、大きなことだった。

また、フランスに行って稽古もできるだろうし、アメリカにも、ロシアにも行けると思う。
自分の戻るところがしっかりとあるということは、とても大きいと思った。

AM9:00近くに、自宅到着。自分の家が、本当に居心地よかった。グッピーたちも、全員元気だった。
到着してコートを脱いだら、なくしたと思った、父から借りた時計が出てきた。あんなに探したのに不思議だ。