毎日が本番

ライフログ

十三人の刺客

朝稽古の時は、小雨がぱらついていたが、昼前からさわやかな秋晴れとなった。
こんなにさわやかな日は、いつぶりだろう。
風と光を浴びないともったいない気がして、散歩に出かけ、なんとなく今日封切りの「十三人の刺客」を見に行った。

今日の稽古でも「気合」がよろしくないと言われていて、私も自分の演武をビデオで見たとき、のっぺりしていてやる気なさそうーと思ったので、真剣勝負で出す気合はどんなものかイメージを作りたいと思って、見に行った。

映画のストーリーとしては、時代背景とか、人物背景とかを詳しく説明する形ではなく、余計な事を言わずに親分にみんながついていくところがかえって私にはなるほどだった。
ラスト50分がずっと殺陣なので、目を覆うところも多かったが、刃筋がどうなっているかとか、目線がどうなっているかとか、気配に気づく様とか、腰の落とし方とか、興味深いところがいろいろあった。宿場町全体を要塞に作り変えるところもなかなか面白かった。
下級武士や、浪人だが、腕が立つもの、爆薬遣いやからくり屋敷?を作る腕が長けている者などが活躍するのが本当に興味深かった。

「気合」はあまり参考になるところがなかったが、やはり俳優さんはすごいなあと思ったのは、日々稽古している私なんかよりもずっとずっと立ち居振る舞いがそれらしかったところだ。
伊原剛志さんの居合の緩急ある振る舞いは、なかなか素晴らしかった。私も緩急ある演武と気合いが出せるようにしなくては。