毎日が本番

ライフログ

二子玉川の駅に降り立つと、川が見えた。
春の川原はあおあおとし、水面はキラキラと光っている。


2年前、等々力に住んでいた頃もよく通ったニコタマは、
少しだけ街の風景が変わったが、川の景色は相変わらずだ。

それでも、何か違って見える。
以前よりも、川面は輝いて見える。
その輝きは、とってつけたような2年前のものとは違い、
もっとどっしりとした、当たり前の輝きのように感じられる。
2年前はすごく幸せだと思っていたけれど、そう思い込もうと
していただけだと今気づく。

そういえば、今年の桜も、当たり前に咲いていた。
私も今年は当たり前に御苑に行って、例年通り花見をした。

毎年同じ桜だが、自分の心はかなり違っていた。
もう、日本にいることを無理に喜ばないようになった。
御苑で桜を見ることが、普通の年中行事になっていた。
当たり前に暮らすこと。違和感なく暮らすこと。
それがようやくできるようになってきた。

何のために、誰のために、とりつくろって生きてきたのか。
自分がしたいことを、したいだけすることが、いけないことで
あろうはずがない。

時々川を見て、余計なものは水に流して、大切な自分自身を
見失わないように暮らしていこう。