今回もまだ渋谷区バドミントン連盟に登録の済んでいない私は、
「渋谷区前期ダブルス団体戦」の応援に出かけた。
ダブルス3組で1チームを組み、6チームずつ3部にわかれ、各部ごとに
リーグ戦を行い、順位を決定するというのが渋谷区の団体戦で、まるで
大学時代のリーグ戦を思い出す試合構成だった。
団体戦というのは、個人戦とはまた違った緊張や盛り上がりのある
試合で、なかなか趣き深い。
オリンピックで言うと、体操の団体戦と気分は似ているのかもしれない。
3組のダブルスの勝敗で勝ち負けを決めるので、1対1で勝敗のかかった
第3ダブルスの緊張の高まりはこの上なく、その責任感で燃えるタイプの
人もいれば、逆に萎縮して結果の出せない人もいて、性格の真髄が見えて
しまうというのがまた興味深いところだ。
仲間のひとりに、パワーはなく、さほど上手いショットを打っているよう
にはけして見えないが、なぜかギリギリのところでネットを越してつない
でしまうプレーヤーがいた。
対戦相手は、長身のアメリカ人と日本人のペアで、見るからに上手い
ショットを打ち続ける、非の打ち所のないようなプレーヤーだったが、
彼女のひょろひょろとしたつなぎ球にしてやられ、「stupid ! shit!」
とお国の言葉で苛立ちを示していた。
結局実力の差がありすぎて、彼女は負けてしまったけれど、妙に感動的な
試合だった。勝敗にはもちろんこだわるが、ただ強いより、人に感動を
与えられるような、そんなプレーヤーを目指したい。
【編集者の2行】
やっと一歩だけ踏み出したという感じ。この一歩が正しいかどうか
全然わからないけど。