犬派とネコ派がいる。
私は断然ネコ派だ。
実家へ飛行機で里帰りしたという同僚が、
飛行機に乗せられていく飼い犬たちについて語ってくれた。
「悲痛な声をあげて、くぅーんくぅーんって言ってるんだよねえ。。
飼い主にはあれがたまんないんだよねえ。」
と言う。
「え、、そうなの?」
「うん。だって、自分のことだけ見てるんだよ」
「なるほど。。。」
「彼氏だってだんなさんだって、自分のことだけ見てくれる人間なんて
いないからねー」
「まあねえ。」
「自分のことだけ見てるなんて、なんておそろしい。。」
と私は咄嗟に思ってしまった。
「そうか、自分のことだけ見てもらうと、人はうれしいんだ。」
そういえば、やきもちやきの女の子とか、よく「私だけ見て!」と
言ったりし ている。
そういう人は多いんだろうな。っていうか、ほとんどみんなそう思うん
だろうな。
自分だけ、自分が一番。。。
なんか、私はそういうのって怖い。
ある意味うれしいのかもしれないのだけれど
そうされたらその分、相手に返さないといけない気がしてしまう。
それも思い込みなんだろうけど。
自分のことだけ見てくれていた犬の期待にそえなかった時、他の方を
見られてしまうのが、怖いのだ。
【編集者の1行】
夏の終わりはなんでこんなにさみしい気持ちになるのでしょう。