生検の結果は悪性だった。
ただ、早期発見の部類なのでまだ大事ではない。
また以前と同じ病院にお世話になるだけだ。
手術とか、その後の治療はそこまで気にしていないのだが、仕事の調整というか、調整の理由をどうするか、が、気になる。
私が病気になることで、いろいろ手間が増える人がいて、その人たちが、心配といいつつ、実は自分が面倒くさくなるなどのことを気にしているな、とすごく思い、それで気分が暗めになる。
入院そのものは、よい休暇だくらいの気持ちなのだが、それに伴い、私がいろいろできないことにより負担が増えると思っている人の負のオーラがたまらない。
会社は女性が多いので、乳がんになったということがネガティブに聞こえるのではと懸念する。
隠して休んだほうがいいかとか、気を利かせて確認しなくてはと思うことが面倒だ。
仕事は別に、できるものはできるし、できないものはできない。
講座もおそらく今あるぶんは調整できる。
これをきっかけに、本気で仕事の向き合い方を変えようと思うのだが、とうしたものか。わたし的には、半年くらい休職したいのだが。というか、やめてもいいのだが。
がんになったことがきっかけで離婚する人がいるとか、すごくわかる。男の人は、近い人の病気に、気持ちが耐えられないケースが多いともよく聞く。
たたかれそうな内容だが、よくよくわかる。自分ご世話をしてくれる人ができなくなって、自分がしてあげなくてはいけなくなって、お金もかかるのだから、逃げ出したくなるよね。
私ははじめてのがんのときは、両親がいたけれど、その時、何もできなくてごめんねといわれたのをしっかり覚えているし、その時別の人とつきあっていたタイミングなこともあって、ひとりでどうにかすると決めたし、その時からその気持ちは変わらない。
同居していたとしても、その気持ちは変わらない。同居以上のことをしようとか、精神的に頼るとか、そういうのも一切する気にならない。あのときのようなダメージをもう受けたくないからだ。今は代わりにそれとは違うストレスを受けることがあるが、基本的に好きなようにしていただいて、自分はそれ以外のところで自由にする、気持ちだけは切り離しておく、というとで平穏を保つよう心がけている。ぬいぐるみのちからを借りて、エスケープしていることもある。
わたしは、ひとりで大丈夫。
そして、何も固執するものもない。