毎日が本番

ライフログ

友人が気功がやってみたいと言うので、知合いの気功の先生に相談した
 ところ、日曜日に代々木公園に来るとよい、とおっしゃられた。


 指定どおりの日時に、代々木公園の噴水の周りに行ってみた。晩秋の代々木
 公園の空気はピーンと澄んで、気持ちが透き通る。まさに気功日和だ。
 太極拳らしきものを行う外人組がいる。彼らを横目で眺め、先生を探す。
 20人くらいの中高齢者の集まりをみつけ、もしやこの人たちか、と思うが、
 気功の先生の顔がどうもいつもと違う。
 
 いったい、私の先生はどこにいるんだろう。。池の周りを10周くらいするが
 どうしてもみつからない。先程の20人程度の集まりが30人程度に増え、
 おもむろに全員が無言で気功を始めた。
 あれ、、この人達なのかな、今日は先生が違うのだろうか。。
 他にそれらしきグループはみつからず、友人も来やしない。仕方ないので、
 30人程度の人達の端っこで、気功の真似をしてみることにした。
 すると、気功の先生は私の先生の顔にとても似ていることに気づいた。
 きゃーどうしよう、、先生だったか!挨拶もせず、やばかった。。。
 そう思いながら10分程たった頃、先生は後ろを振り返った。


 あ、違う。後頭部がどうも私の知合いの先生とは違うのだ。同時に友人も
 来たので、とりあえずその場は離れる。離れた場所から見ると、顔も
 やはり違う。しかし、近づくと知っている顔に見えるのだ。


 いったいこれはどういうこと??
 知っている先生なら声をかけるはず。。。だがその先生は私のことなど
 まるで無視して気功を続ける。
 いつしか気功をしている人は50人にも増えていた。友人はすっかり引いて
 いる。とりあえずその日は気功はやめることにし、代々木公園を後にした。


 後に、別の場所でその先生に聞いた所、ちょうど池の反対側でいつもどおり
 気功をし、私のことも探していてくれたとのこと。反対側ももちろん探した
 のにみつけられなかったと嘆く私に、先生は「そういうことってよくあるよ」
 と平然と答えてくれた。気功を習うって、そういうことなのだろうか。


【編集者の2行】
 その後、再度チャレンジして気功を習うことはできたが、寒くて
 気功どころではなかった。修行が足りない。