毎日が本番

ライフログ

 大学4年生のインターンが、ジョブウェブの就職活動生向けのメルマガで
「企業名や活動規模など、外見の情報ばかりを見て、自分にとって何が
 ベストな就職なのかを見落とした。自分の理想ばかりに憧れ、今の自分
 を見落とした」と書いているのを読み、ハッとした。

 私はまさに「外見の情報、他人からどう見られるか」だけを頼りに自分の
 働き方、生き方を決めてきたと思った。自分の理想というものが何なのかさえ
 わからず「世の中的によいとされていること」が自分の理想にすりかわって
 いた。
 さらにおそろしいのは、そのことに気づいていない時期が長かったという
 ことだ。

 社会人になって何年も経つのに、まだまだ「今の自分」そして「その先にある
 自分」が何を求めているのかがわからない。これだ!と思って進んでも、ああ
 違ったと立ちすくみ、頭を抱えてしゃがみこむ。そんな日々がどれほど続いた
 ことだろう。
 
 自分には何が向いているかとか、自分には何ができるかとか、何をしていれば
 幸せだとか、マニュアルに沿って上手に話すことも書くこともできる。
 しかしそこに魂が入っていないことを私はわかっている。
 いや、魂を入れたフリくらいはできるかもしれないし、今までも何度かしてき
 た。そうやって、これからもやり過ごして行くことはできるはずだ。誰もそこ
 にある、微妙な違和感に気づくこともないはずだ。

 でも、そんなことをして何になるのだろう。
 私がたどりつきたいのは、もっと何かそういうことを超越した何か。言葉では
 表しきれないが、どこか違う価値観の場所。
 年末年始、空気が澄み切った日に、一歩でも近づければと思う。



【編集者の2行】
 中学生に聞かれた。サンタクロースに現金をお願いしたら、本当にくれるかと。
 為替が違うからダメかもしれないねと答えた。