尾崎豊の「シェリー」を聞いてうとうとしていたら、ここ1年くらいのことが、
映画のタイトルバックのように頭をよぎった。
ラケットを振っている私。胴着を着ている私。アイスクリームを食べてる私。
意外と1年ってなんとか経つものだな。
なんで生きてるんだっけ、と毎日考えていた。
この先どう生きるのにも不安があった。
目標を作ることに抵抗があった。
ひとりになるのが怖かったのに、人と会うと疲労感を覚えた。
焦り、苛立ち、嫉妬、劣等感。
今でもそれらの気持ちがなくなるわけではないけれど、不思議なもので
知らぬ間に、そういうものたちがだんだん薄らいでいった。
じたばたするな。いつかは死ぬのだから。殺されるまでは生きてるのだから。
小さい喜びを大切に、1秒でも多く笑っていられたら、それでいい。
いろいろなものに囚われる時代はもうおしまい。
去年よりもう少しだけ、魂を開放しよう。
もうすぐ桜の季節。
去年とも、おととしとも全く違ったステージにいる私に、桜はまた
例年と同じように咲いてくれるだろう。
【編集者の1行だけでいい】
人と比べる気持ちのむなしさよ。