毎日が本番

ライフログ

 大学時代バイトをしていた事務所の先生の、弁護士登録40周年の会へ出向いた。


 もう2度と会うことはあるまいと思っていたその人に、こともあろうか、あの
 道場で会ってしまったのだから、もうこれは何かの縁として受け止めるしかある
 まいと参加を決意したのだった。


 政治家達の挨拶、弁護士先生達の挨拶、お役人達や会社の役員、そしてもちろん
 何人もの弁護士達。
 わかっていたことではあるが、そこは所謂世間一般で言うところの成功者たちの
 巣窟だった。


 長い間年賀状さえ出していなかった私を見て、かつて一緒に仕事をしていた
 事務所のメンバーは、ひさしぶりの再会に歓声までもあげてくれる。


 「今はどんな仕事をしているの?」と聞かれたり、苗字が変わっていないことを
 告げられると、予想通り卑屈の塊になりそうだったが、前日にどうやって対応
 するか真剣に考え練習してきたので、始終笑顔で通すことができたつもりだ。


 私は本当にバカだと思う。
 自分の価値観で突き進もうって決めているのに、すぐに世間の価値観に
 まどわされそうになる。


 それでも、そんなバカで弱虫の私を支えてくれる人に励まされ、世の中的には
 究極にドロップアウターの私だけれど、今日まで生きてきたことを誇りにしよう
 って、胸を張って生きていこうって、そう思った。


【編集者の2行】
 今週は「ジョブウェブおすすめキャリア情報」はお休みさせていただき
 ました。来週をお楽しみに!