毎日が本番

ライフログ

訃報 昨日とは別

先輩から連絡があった。直接の先輩ではないが、稽古をみてくれたあの方が癌で亡くなったと。

最後に会ったのは、3年前2017年10月の全日本大会だ。あの時マスクをしておられた。

体調はずっとよくないらしいと聞いていたが、その後も人づてに私が元気かと聞いてくれていたりしたように思う。

私が稽古を始めた頃、よく稽古をしていただいていた。

見学に行ったとき、入門したときのことを、「俺が入ったらいいといったら、入門したんだよ、がんばれよ」といったことをずっと何度も言っていた。私はそうだったけ?とひとつも覚えていないのだが、気にかけてくれていたことはしっかり覚えている。

 

全然予想していなかったことなので、気持ちをどこへどうもっていっていいのか全くわからない。

師匠が、父が亡くなった時、「これから来るたくさんの悲しいお別れの一つ目だ」と言っていて、「両親の別れ以上に悲しいことはないからたくさんくるお別れと一緒にしないで、、」と思ったが、もしかすると、師匠が言っていたとおり、こうやってひとりひとりお別れがくるのは仕方のないことなのかもしれない。

 

会える時に会っておいたり、ありがとうと伝わる時に伝えておいたりすることは、思っているよりも、実はとても貴重だったり大変なことで、簡単にはできないことなのかもしれない。

 

このブログを始めたときの「毎日が本番」という意味と、今思う「毎日が本番」の意味は違ってきたように思う。頑張りすぎなくても、

「いつもと変わらない1日は特別な1日」なのだ。

人にありがとうを伝えたり、小さな喜びをつみあげる、そんな特別な1日の集まりがしあわせで人生そのものなのだろう。そういう意味で、毎日が本番なのだと今は思う。

 

心より、ご冥福をお祈り申し上げます