「やりたいことをやった方がいいよ」と何人の人に言われただろう。
やりたいことをやれたら、それは素晴らしいことだろう。
ところが「やりたいこと」が何なのか、実ははっきりとわからない。
今までの人生で、「やりたいこと」に邁進している気がしていた時期も
あったが、それは必ずしも「これがやりたい。だからがんばる。おー!」
といったものではなかった。
たまたまやっていた仕事が結構好きで、一生懸命やれたから、そう思い込んで
いたという方が、どちらかというと正しい。
「私のやりたことはこれ!」と言ってがんばっていた方が、世間的には評価
される。応援される。たとえ本心はそうでなかったとしても。
「やりたいことがよくわかりません」なんて言おうものなら「モラトリアム」
とか「ニート」とか(本当は違う意味なのに)言われてしまったりさえする。
「これやりたいかも!」と思うことがあったとしても、生活していくには
先立つものが必要で、現実的には難しいこともある。本当にやりたいことなら
お金は後からついてくる、とも言うが、そうなる時もあるし、金欠になり
諦めざるをえない時もある。
心の底から本当にやりたいことをやっている人は、いそうでいないのかも
しれない。今は、「やりたいことがよくわからない」という事実を受け止め
るようにしている。これは、「やりたくないことをやっている」という意味
ではない。今やっていることが、本当にやりたいことに変わる日が来るかも
しれないし、ある日突然やりたいことを思いつくかもしれない。
生き続けることは、もしかしたら「やりたいこと探し」なのかもしれない。
【編集者の2行】
わりと調子悪い。疲れ気味かも。ピンクレディの振り付けも覚えられないし。
オロナミンCは飲めるようになったけど。