毎日が本番

ライフログ

 いたばし花火大会へ行ってみた。
 「伝統の隅田川」「実力のいたばし」というからには、、と期待が高まる。
 最近毎日夏バテで具合悪がっている私のせいで、なんと大判振る舞いなこと
 にも、有料席チケットを買うことになったくらいの気合の入りようだ。


 当日の暑さはおそるべきもので、外に出るとアスファルトの暑さと熱風で
 卒倒してしまいそうなほどだった。
 少しだけ日が暮れてきた4時半すぎに、ぼちぼち出発して現場へ向かった。
 河原に延々とちょうちんが並んでいて、かなり広々とした雰囲気だ。
 食料もゲットして、ゆったりと席に座ると間もなく市長さんの挨拶。。。
 なんか渋谷区バドミントン大会開会式みたい、、と思ったが、そんなことを
 思う間もなくスターマインが打上げはじまった。


 思ったよりも近接距離での打上で、あのうれしい音が身体の芯につきささる。
 ああー花火はこうでなくっちゃ、、と満足感が全身に染み渡る。
 今まで見たいろんな花火のことを思い出したり、花火なんて、と思っていた頃
 のことを思い出したり、隣のカップルの会話に耳を欹てたりしながら、
 大きな打上花火に拍手喝さいを送り続けた。


 あたりまえのように、毎年花火の季節が来ては、去っていく。なぜかそういう
 あたりまえのことほど、とても尊い気がしてならない。
 
 フィナーレのいたばし名物ナイアガラは、なんと河原の芝生を炎上させる
 ほどの勢いだった。ナイアガラの後のグランドフィナーレに目もくれず、
 みんな「燃えてる燃えてる〜」と大騒ぎだったが、これもまた一興。


 全ての打上が終わると、急に寂しくなる。夏休み最後の日、という感じだ。
 荷物をまとめて去る人々をみおくりながら、おもむろに芝生に仰向けに
 寝転んでみた。ほとんど星もない東京の夜空を見上げ、大きく息を吸ってみる。


 また来年もきっと来ようって、今回はどの花火よりも強く強く思った。


【編集者の2行】
 どうやら夏風邪をもらってしまったっぽいです。熱くなったり寒くなったり
 を5回くらい繰り返して夕べはよくねれなかった。ツライ。