友達に、「キチントさん」がいる。きちんとしているのだ。
以前の会社の友達にも、「キチントさん」がいた。きちんとしていた。
ふたりとも、顎関節症になっていた。そういえば、もうひとりきちんとした
おじさんの知り合いがいた。その人も顎関節症になっていた。
私もなにげにキチンとしているところもあるつもりでいたが、顎関節症に
なったことはない。。私もちょっとなってみたかったかも、、どうしてなん
ないのだろうか、、と考えた。
どうもいつもポンヤリと口を開けていて、歯を食いしばったりはしないようだ。
もしかして、あまりキチンとしてなかったりして??と疑惑が出てきた。
じっくり考えているうち、私がキチンとするのは「叱られないようにするため」
だけであって、本当にキチンとしたのが好きなわけではないのでは、と思って
きた。「キチンとしたフリ」をしておくと、安心するだけで、別にどうだって
本来的にはいいのだ。本音を言うとそういうことだ。
なーんだ、そうだったんだ。だから顎関節症にならなかったんだ。なるほど。
そうやって考えてみると、「フリ」をしたり、見栄えや体裁だけ取り繕ったり
してきたことのなんと多かったことか。。。
そんなことを思っているうち、取引先から電話が入った。
「その資料って、ちょっと大変そうなんですけど、なくても大丈夫ですかぁ。
がんばってみたんですけど、ちょっと無理かもなんですー。」
実はあんまりがんばっていない。がんばっている「フリ」だけしてみたという
私の行動パターンだ。無意識にやっている自分にびっくりしつつも、こんな
程度でいいのかも、と楽観的に考えた。きっと一生顎関節症にはならないに
違いない。
【編集者の2行】
新宿区バドミントン大会団体戦の某チーム、ホストボーイズはすごかった。
参加者全員が彼らのプレイのとりこだった。人生、笑いが最強。