毎日が本番

ライフログ

引っ越し

8年ほど前、ハワイから、ほとんどスーツケースひとつで帰って来て、友達夫婦の家に居候すること半年、なんとか日本で暮らす目途がたち?代々木のこの部屋へやってきた。
自分のアイデンティティをあらためて探しながら、この部屋で、ひとつ、ひとつ、一歩一歩、今に近づいてきた。気が付くと、杖道三段になり、仕事もそれなりにこなすようになった。大腸がんになったり、卵巣嚢腫になったりもした。
荷物を片付けながら、思いもよらぬものがみつかったりして、この部屋での暮らしを振り返り、しみじみとした。
いつも、いつもこの部屋に帰って、のんびりしたかった。たぶん、とっても狭いけれど、身の丈にあっていて、すごく使いやすくて、居心地がよかった。

おばさん・おじさんが、どんどん片付けをしてくれて、助かるのだが、さみくてたまらなかった。
体力的にもまとめてやるのがきつかった。
新しい部屋はとても素敵で、これから住みやすくしていくのがとっても楽しみだけれど、今は荷物でごっちゃりになっていて、まずは片付からスタート、という状況だ。私のペースだと、今年いっぱいかかりそうだ。仕事でいっぱいいっぱいの上、稽古もあるので、体力的にも気分的にも、部屋はのんびりするだけ、お料理してほっこりおいしく食べるだけ、にしたいのだ。というか、そのくらいの体力しか残ってないし、体力回復エリアにしたいのだ。

なにはともあれ、今まで、私のことをゆっくりさせてくれて、ありがとう。202号室。